涼宮ハルヒの陰謀

谷川 流
発売日:
おすすめ度 ★★★★★
売り上げランキング:84
★★★★★ 2005-10-20 地獄の日を都合良く忘れていた俺
2月14日が何の日すら忘れていたのでハルヒの仕草がなんなのか読みとれませんでした。そんな自分はもうダメか?
それにしても今回はハルヒが目立ちません。他のキャラがその代わり目立っていたのでいいのですが、
ハルヒ好きには今ひとつでしょう。朝比奈さん好きにはもってこいでしょうが(特に表紙)。
長門に関しては小さいようでかなり大きな変化を見せています。
次は短編?でしょうが陳腐な学園物だけにはならないようにしてもらいたいです。
SFを腐らないように混ぜれるかが作者の腕の見せ所でしょうか。
駆け足で終了した感も無く、物語全体は「溜息」よりはまとまっていたと思います。よって高い評価とさせてもらいます。
★★★★☆ 2005-10-19 なんだ、なんだ
作者の谷川流を知ったのは、このシリーズの一作目。それから別シリーズともどもこちらのシリーズも追って読んでいる。作者の印象は、とにかく何でもそつなく書けてしまう万能タイプ。核には本格ミステリとSFの読書体験があるようで、作品も総じてそれらの丁寧な抽出から成り立っている。その意味で良質なライトノベル作家の典型だと思う。
しかし、本作を読んでその印象に自信がなくなってしまった。もちろん、シリーズの基本となるミステリ的なガジェットは、本作にも有効に機能してはいる。またキャラの描写が以前よりも濃密になったわけでもない。だからシリーズ読者としては安心して買える作品である。しかし、この作品に漂うこの煮え切らなさは何だろう。
とはいえ、面白いことは面白い。
★★★☆☆ 2005-09-29 安定した 実力
スニーカー編集部がコミック・アニメ化して推そうとする文字通りの看板娘。内容は安定していて文句なし。ただ時間移動関連の説明が分かりづらいため、この辺は挿絵を設けるべきでは? あと直接は関係ないが、この世界観や人間関係をアニメでちゃんと処理しきれるかどうか。
アンケート葉書でも書いたが、そろそろキョソ以外の一人称で書いてみてもいいのでは。
あと、「涼宮ハルヒの陰●」などと伏せ字にして独り喜んでいたりする自分はどうかと思う。
★★★☆☆ 2005-09-22 涼宮ハルヒシリーズの矛盾
涼宮ハルヒシリーズの矛盾が表面化した本といえます。
例えば、朝比奈さんのぱらぱら漫画説はどうなったのでしょうか?
次の"涼宮ハルヒの〜"においてこの矛盾をどう扱うかによって作者の力量がわかるでしょう。
もし、問題が放置されていたり、無理な解決法を出したりするようならば、
残念ながら見限るほかないでしょう。
★★★★★ 2005-09-13 たくらんでます。
「涼宮ハルヒ」シリーズ、久々の長編です。
楽しませていただきました。ごちそうさまです。短編の「暴走」、「動揺」とで時間軸があちこちに飛んでいたためか、話自体はそれほど久しぶりには感じませんでした。また全体の印象としては、今まで少々気にかかっていた文章の癖がすっきりして読みやすくなっていると思います。
毎度のごとくあちらこちらと振り回されているキョン君ですが、「消失」や「動揺」で色々とあったためか、これまでとは打って変わった態度や考えをもって行動しています。また彼に呼応するように物語が動き始めており、今後が楽しみです。
そして涼宮ハルヒ、たくらんでます。微妙ならしくなさが見え隠れして、たくらんでいる度を増させています。しかしそこは団長、きっちりかっちりとりを勤めてくれます。どんな「陰謀」なのかはお楽しみに。
最後に次の表紙は無表情娘の長門になりそうなわけですが、どんなイラストになるのか、これも楽しみです。
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